はじめに
フランスワインを飲み始めて、少しばかり慣れてくると必ず聞くワードの一つに5大シャトーと言うのがあります。
これ、あるあるなのですが、会話の中ではしばしば普段日常的に飲まないワインだからこそ話題になる。なんてことが多々あります。
5大シャトーも実はそういう類の一つです。
日常的に飲まれている方や5大シャトーしか飲まないんだと言う強い意志の持ち主の方々はここでは例外とします笑
では何故、5大シャトーと言うワードがここまで有名となり、価値あるワインとなっているのか?
ここを探っていきたいと思います。
ボルドー地方
と、その前に5大シャトーの位置するフランスはボルドー地方の位置関係を例によりGoogle Mapsを開いて確認していきましょう。

上記の地図で言うとフランス南西部の紫色の部分に当たります。
以前、過去の記事の「フランスの代表名産地8選【主要都市とセットで覚えよう その2】」にも書かせて頂いた内容も合わせてご参考頂ければと思います。
5大シャトーその前に
ここでシャトー(Château)について軽く触れておきましょう。
シャトー(Château)とはざっくり言うとフランスボルドー地方において、ブドウ畑を所有し、栽培から瓶詰めに至るまでを一気通貫でワイン製造を行っている生産者のことを指しています。
それ故、往々にして広大な敷地を所有していることが多く、このことがシャトー(Château)と呼ばれる所以になっているとも言われています。
ちなみにフランス語のシャトー(Château)とは「お城」や「大邸宅」の意味を持っています。
5大シャトーとは?
シャトー(Château)の意味をおさらいした所で、それでは5大シャトーとは一体何なのでしょうか?
まずは結論から。
シャトー・ラフィット・ロートシルト(Château Lafite Rothschild)
シャトー・ラトゥール(Château Latour)
シャトー・マルゴー(Château Margaux)
シャトー・オーブリオン(Château Haut-Brion)
シャトー・ムートン・ロートシルト(Château Mouton Rothschild)
これらが5大シャトーと言われています。
そしてこれらの何れもが素晴らしい一級品のワインを生産しており、もはやワイン界では常識となっています。
これらの5大シャトーが有名になった理由
ではなぜボルドーに数多あるシャトーの中で上記でご紹介させて頂いた5大シャトーが傑出して有名となり得たのか?
その理由を説明していきたいと思います。
時代は1855年のパリ万国博覧会まで遡ります。

当時の皇帝ナポレオン3世が世界にフランスをアピールする際の万博の目玉としてボルドーワインの格付けをボルドー商工会議所に命じます。

ちなみにこのナポレオンと言う名前、どこかで聞いたことありますよね?
そうです。ナポレオン3世は皆さんがよくご存知のナポレオン・ボナパルトの甥に当たります。

格付けは第1級から第5級の5段階に分類されました。
この時に最終的に第1級に残ったのが、下記の4シャトーです。
シャトー・オーブリオン(Château Haut-Brion)
シャトー・ラトゥール(Château Latour)
シャトー・ラフィット・ロートシルト(Château Lafite Rothschild)
シャトー・マルゴー(Château Margaux)
ここで何か違和感を覚えたあなたは鋭いです。
5大シャトーの一つ、シャトー・ムートン・ロートシルト(Château Mouton Rothschild)が第1級に選ばれていません。
そうなのです。この時点では4シャトーのみが第1級の格付けを受け、残念ながらシャトー・ムートン・ロートシルト(Château Mouton Rothschild)は第2級の格付けに甘んじてしまいました。
しかし後に、様々なシャトー側の努力もあり約120年の月日を経て、第1級へと昇格を果たします。
この様にして5大シャトーは名実ともに偉大なワインへとなっていったのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここではまずは以下の点を押さえておきましょう。
5大シャトーの位置するボルドー地方の位置関係
5大シャトーとは何を指しているのか?
5大シャトーへとなるに至った経緯
この3点辺りを押さえてもらえれば大丈夫です。
次回はこれら5大シャトーに関してもう少し掘り下げて見ていきたいと思います。

