はじめに
前回の【知っている様で知らない】オーガニックワインって一体?ではオーガニックワインについて解説させて頂きました。
このオーガニックワインと合わせてよく耳にするのが、自然派ワイン。
フランス語ではヴァン・ナチュールワイン、英語ではナチュラルワインと言われます。
ではこの自然派ワインとは一体どういったワインのことを指すのかをあなたは説明出来ますでしょうか?
少なくとも少し前の自分はあやふやな理解で、何となくオーガニックっぽくて人間の体にも優しそうなワインのことなのかなと考えていました。
今回はこのよく分からない自然派ワインについて迫っていきたいと思います。
自然派ワインって一体何?
早速結論から行きたいと思います。
実は自然派ワインについて明確な定義というものは存在しません。
しかし、自然派ワインの生産を行うに当たり主流な生産方法はある。という言い方がより正確かもしれません。
つまりは店頭などで自然派ワインを強調してあったとしてもそれは正確には何も表していないということになります。
なので自然派ワインというキーワードだけでそのワインを選ぶのはそれは筋が良くないということになります。
それでは自然派ワインにおける主流な生産方法とは一体どの様な方法で行われるのでしょうか?
今回は自然派ワインが生産されるに当たり行われる主要な3つの方法について解説していきたいと思います。
リュット・レゾネ
まず挙げられるのがリュット・レゾネと呼ばれる生産方法です。
英語ではサスティナブルとも言われたりします。
主要な3種類の生産方法の中では一般的には1番手間(つまりコスト)がかかりにくい方法と言われています。
その理由は端的に言うと農薬や化学肥料を極力使用はしないけれども、どうしても必要な時にだけ使用する至って真っ当で現実的なアプローチだからです。
その為、フランスでは一番多く取り入れられている生産方法となります。
良く例えとして挙げられるのが、人間で言えば日頃から風邪薬や解熱剤を飲む訳では無いけれども、どうしても必要な時には飲まざる負えない。というところでしょうか。
しかしリュット・レゾネにも落とし穴があり、実は明確な定義や規定が存在する訳では無く、あくまでも自己申告の生産方法であることは覚えておくと良いでしょう。
オーガニック
続いてはオーガニックと呼ばれる生産方法。
今回紹介する3つの中ではひょっとすると1番シンプルで分かりやすい生産方法かもしれません。
特徴としてまず挙げられるのが、有機農法になります。つまり化学肥料や農薬などはNG。
あなたが思い浮かべる所謂オーガニックのイメージその通りです。
後、特徴として挙げられるのが機械による収穫も禁止されています。
その為、リュット・レゾネと比較すると様々な規定がある為、生産者側からするとかなりハードルは高くなります。
ちなみにオーガニックには認証組織が存在しており、有名な所ではユーロリーフをアタマの片隅に入れておくと良いでしょう。
詳しくは【知っている様で知らない】オーガニックワインって一体?をお読み頂けるとより詳しく理解出来るかと思います。
ビオディナミ(バイオ・ダイナミックス)
最後にご紹介したいのが、ビオディナミ(バイオ・ダイナミックス)になります。
ビオディナミにもオーガニックと同様に有機農法が採用されており、それに加えビオディナミ用の太陰暦のカレンダーに基づいて、生産方法が定められている点が特徴的です。
最初この生産方法を知った時には本当にワイン生産において意味のあることなのか正直疑わしいとさえ感じたものです。(今でも腹落ちまでは正直していません笑)
ちなみにかの有名なDRCもビオディナミによって生産がされているんですよ。
もしかすると経験則的にワイン生産に非常にマッチする部分がこのビオディナミに見つかったと言うのが正確なのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?自然派ワインと言われる言葉が独り歩きしている現状を見て、今回はより自然派ワインとは一体何を表しているのかについて一歩踏み込んでみました。
実は自然派ワインという言葉だけでは正確には何も表していないんだと言うことをまずは知って頂けるだけでもこの言葉に踊らされることは無くなるでしょう。
次に自然派ワインに出逢ったときには是非、自然派ワインの中でもこれはどういう分類のワインなのか?、はたまた自然派ワインと書いてあるだけで実は何も表していないワインなのではないか?等と考えながらワインを購入してみるのもまた面白いかもしれません。
そういった一人ひとりのちょっとした意識がワインをめぐる環境を変えていくのですから。

